日別アーカイブ: 2022-02-26

  • 予定::【収穫(ハクサイ)荷造り(ハクサイ・フキノト・Dトマト・ジャガイモ。出荷(なし)。作業(なし)。その他(QnS「料理・洗濯」、猿きち「掃除・ガボット1~40通し練習」)】☚7゜26´::晴れ。

::(「やった!」「途中だ!」 「出来なかた!」)

・・・。

 

う~・・・悲劇。

悲劇について『・・・』という問題はいかがですか。だってウクライナがロシアと戦争だよ。そりゃあ悲劇じゃないか。ここで「悲劇の取り扱い」を知っておくべきだよ。

悲劇ってその名の通り「劇」なんですよ。劇ではあるが喜劇ではない。ここが重要だとおもいます。喜劇なら笑っていればいいが悲劇のばあいは・・・。

劇はそれが劇であるかぎり虚構です。劇は劇場で演じられるものです。劇はあなたの身に起こった現実ではない。見ていられるものです。ウクライナへのロシアの侵攻がどう伝えられているかといえばNHKをはじめとするマスメディアが伝えている。それに対してSNS上の小メディアが反応している。オレもこうして反応している。そういう枠組みの中での出来事がロシアのウクライナ侵攻だ。それをわたしたちは劇として「見ている」ということです。

あなたの自身の身に起こってはいないが、何処かで誰かの身の上に起こっていることは虚構です。つまり劇です。ロミヲとジュリエットの間におこってもいいしウクライナ人とロシア人の間におこってもいい。マスメディアの役割はそこに悲劇を探し出してそれを伝えることだ。だから交通事故・殺人・子殺し・離婚・詐欺・戦争・疫病・テロル・貧困・レジスタンス・・・などを伝える。もしそれがあなた自身の身に起こったことならあなたは当事者になってしまう。起こっていることが劇(=虚構)ではなくなってしまう。見ていられるなんて立場ではない。事態の実存になってしまう。殺されてあの世行になってしまう。

ロシアのウクライナ侵攻ではあなたは当事者ではないですよね。ロシアのウクライナ侵攻が虚構(=劇)だっていってるのはこの意味です。ウクライナで起こっていること自体が虚構なんだから「無い」ということではありません。在るだろうが劇として「見ていられる」という可能性のことを虚構と言っています。

喜劇より悲劇の方が重要だっていうのは、それがあなたの身に起これば、あなたは破滅するからです。「交通事故に気をつけて!」ってわたしがあなたに言えるのはあなたもわたしも交通事故「劇」について見知っているから「こそ」です。この「こそ」を提供しているのがマスメィアってことでどうでしょうか。悲劇をみんなが求めるかぎりマスメディアの人は食っていけます。食っていける現実に人は行きたくなる。

ロシアのウクライナ侵攻の重要性もこれと同じです。ロシアのウクライナ侵攻をわたしたちは悲劇としてみます。駐日ロシア大使のミハイル・ガルージンはわたしたちとはちがう実存でしょう。

悲劇がわが身に起こらないようにする努力が必要です。どう努力しても誰にも起こってしまう悲劇のことを不条理といいます。生老病死がよく知られています。どの時代に、何処の国に産まれ、何処の国で暮らすか(=生)などは不条理に属しウクライナ人はロシア侵攻の当事者で日本人はその観劇者なのです。そうなっているのはウクライナと日本がちがう国だっていうことや、地理的な距離や、どういう軍事同盟に加入しているかなどによるでしょう。

コロナ肺炎はどんな悲劇でしたでしょうか。

え?罹った?